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遅 刻 

2006年5月23日

この前、R246が異常な渋滞で、朝遅刻したんです。
車内で懐かしい心境に・・・昔を思い出しました。

サラリーマン辞めて独立した時・・・23歳だったかな。私は何に対してもルーズな人間でした。(もちろんサラリーマン時代もそうでしたけど)
まず、時間にルーズでしたね。朝、お客さんと待ち合わせだろうが、何かの会議だろうが毎日のように遅刻していました。
毎日遅刻する方が普通は難しいと思うんですが、当時はその難しいことを平気でこなしていたんです。
「明日こそは!絶対遅れないぞ!」と思って夜を迎えるわけですが、いささか不安な毎日だった記憶があります。
そのほとんどが寝坊なんですが、時間に遅れる事の重大性を感じていないというか、社会人の自覚が無いというか・・・
今から考えるととんでもない人だったと思い起こします。

ある時、同じ方と3日連続で渋谷に8:30の約束がありました。もちろん初日は遅刻。さらに2日目も遅刻。
その時、言われたんです。「お前!俺をなめてんな?!!」「時間にルーズな人間は、お金にも、異性にもルーズなんだよ!そんな人間とは付き合わない!」
「すみません。すみません。」の連発をしながら、私は色々と言い訳を言っていました。電車が・・・とか、道が・・・とか、忘れ物が・・・、体調が・・・
言い訳は聞いてくれますけど、理解はしてくれないし、そんなの何も関係ないんです。
ただ、時間にそこに居るか、居ないか・・・そのどちらかなんです。それで人間としての信用を築くか失うかなんです。

そして3日目・・・・・・・遅刻しました。

その時その方から無視されました。一言も口を利いてはもらえませんでした。
私は擦り寄るように、頭を下げて何十回と誤りましたが無駄でした。
あまりしつこいので最後に顔面近距離、約10cmで「バカヤロー近寄るな!!」で終わりました。
何が終わったか・・・全てです。
その方というのは、セールスに素人の私がお願いして、セールスを基礎から教えてもらっていたその道の師匠だったんです。

私は、人生で一番大きな失敗を繰り返してしまったことに気付き、どうしようもなく落ち込み、なぜ時間が守れない自分を腹立たしく何度も自分で自分の顔を殴り後悔したことでしょう。
自分に対する自信など全くなくなってしまった時期でもあり、しょぼくれて冴えない顔していました。
やっぱり自分には事業なんぞ無理なのかな?そんな簡単に事業起こして成功するほど世の中甘くないよな。

そんな時出逢った一冊の本が私を変えるきっかけをくれました。
自分自身、性格は明るいと自負をしていましたが、しかし相当ネガティブな人でした。
「明日こそは!絶対遅れないぞ!」これこそがネガティブな一面であり、これこそが全ての根源でした。
つまり、もう最初から遅れることが前提にものを考えていました。頭の中のイメージは遅れたときどうしよう・・・
そんなことで頭の中がいっぱいでした。

その本に出逢って私が実践したこと。
「セルフイメージ」を変えることでした。「遅れないように」→「間に合うように」そんなの言い方が違うだけでしょ?
と思うかもしれませんが、たったこれだけなんです。
何事も無くその時間、その場所に居る自分はどんな精神状態なのか・・・それを深くイメージしました。
ほんとに普通のことですが、その普通のことができない自分にとっては大変なことでした。

でもその事は自分にとって大きな財産になりました。自分という人間を見つめるきっかけになったから。
一からやり直そうと自分との約束を果たすべく実行したことは、
毎朝8:00、事務所のあったビルの屋上に行き「自分は時間に正確な男だ。自分は自信に満ち溢れている。自分は必ず目標を達成する!」と声を上げて自分の耳に言い聞かせました。そしてそれが実現できた未来の自分を大きな呼吸と共に頭の中で描き続けました。
これを実行することを自分と約束し2〜3年続けたことを覚えています。

そこまで遠回りをしなければ普通のことができないレベルの人間だったこと。
もの凄く恥ずかしく、懐かしい自分の過去です。
自分の中の約束を果たせなければ、自分を信じることができませんから。
今では怒鳴ってくれたその方に感謝しています。私のために苦言を浴びせてくれた件、その方との間では、もちろん今では笑い話になっています。

文中に「失敗」と書きましたが、その失敗が多くの可能性を開いてくれました。

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